コロナ禍でまだまだ終息も見えない世の中ではあるが、猟期も始まり季節は冬キャンプ到来って感じの良い時期になって来た。以前、このサイトでもブッシュクラフト的スリーピングシステムの話しはしたことがあるが今回は一般的なスリーピングバッグの使い方について話したいと思う。
まずスリーピングバッグにはそれぞれ使用温度域というものが設定されている。
使用温度域はシュラフ本体や付属のバッグに記載されていたりメーカーサイトで知ることが出来る。要はこのシュラフは気温何度くらいまでで使用して下さいよ!というメーカーからの注意書きみたいなもの。しかしこの表記が特にビギナーの方にとっては分かりづらい。
上の写真はドイターの温度表記だがコンフォート+5℃、リミット−2℃とあるがほとんどの人がリミット(使用限界温度)を読んでしまい「ああ、このシュラフは−2℃まで平気なんだ〜!」と思ってしまう。
だがこれは大間違い。メーカーはそれぞれが様々な方法でテストしてこの使用温度域を設定しているが、私たちが見なくてはならないのはコンフォート(使用快適温度)である。コンフォートとは快適に睡眠を取れる気温。キャンプでは焚き火をやったりご飯作ったり楽しいことは山ほどあるが、忘れがちなのは睡眠の質だ。特に連泊したり翌朝から釣りやカヤックなどのアクティビティーを伴うキャンプの場合は特に睡眠が大事になってくる。
次に3シーズン(春、夏、秋)とウィンターシーズン(冬)用のスリーピングバッグを並べてみた。
左からドイター トレックライト(コンフォート5℃ リミット−2℃)、左から2つ3つ目がモンベル ダウンハガー#5(コンフォート8℃ リミット+3℃)、右から2つ目がナンガ ダウン750(コンフォート−6℃ リミット−14℃)、一番右がナンガ オーロラライト900(コンフォート−10℃ リミット−19℃)左の三つが3シーズン用、右の二つが冬季用シュラフとなる。
同メーカーではないがいずれもダウンシュラフのレギュラーサイズのマミー型である。夏用と冬用ではこんなにもサイズが異なるのがご覧いただけるかと思う。バッグパッキンでキャンプするようなソロキャンパーであればこのサイズの差は大きな問題である。
では、実際にキャンプの日取りが決まりどうやってシュラフを選ぶのか?
これは来週の本栖湖周辺の週間天気予報だが15〜17日の予定で冬キャンに行くとする。天気は晴れ時々曇りは誰でも見ると思うwポイントはその日の最低気温。15日と16日は最低気温が−8℃。17日が−9℃(だいたい最低気温になるのは日が昇る早朝の時間帯が多い)。
シュラフはコンフォートの温度が−9℃以下になるように選択する。私の場合であればナンガ オーロラライト900ならばコンフォート−10℃なので快適に寝ることが出来るということだ。
これが一般的なキャンプでのシュラフの使い方ではあるがこれから冬キャンやってみたいな!って人の中には冬用のスリーピングバッグを持ってない方もいるだろう。そういう方は以前に私が書いた記事『スリーピングシステム(厳冬期編)』を参考にしてもらっても構わないと思う。
それでは良い子のみなさん、ナイスブッシュ!!
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