11月20〜22日に東京ビッグサイトで開催された『第1回鳥獣対策 ジビエ利活用展』に参加して来たので少しまとめておきたいと思います。
『年間200億円』
これはいったい何の数字だか分かりますか?
答えは鳥獣のみによる農作物の国内年間被害額です。
日本人であれば誰でも心の中にある田舎の里山田園風景ですが、今その里山が少しずつ減って来ているのはご存知でしょうか?
あまりにも害鳥獣による被害が深刻なため、ご自分の農地を放棄される農家の方々が増えて来ているというのが現状にあります。やがて放棄された農地は荒れ野原となり山に飲み込まれます。「山が攻めてくる!」と村の方々はおっしゃっていました。
私が狩猟で入らさせて頂いてる山間部の村では専業農家だけではなくお孫さんに野菜を送ることを生き甲斐に生活されている人々も被害に遭われて生き甲斐をなくそうとしています。
その一方で猟師の減少、高齢化。地球温暖化による野生動物の生息域の拡大などの多くの問題を里山は抱えています。
こうした深刻な問題を都市部にすむ人々は人事で済ませてしまって良いのでしょうか?
私たちが毎日口にしているお米、野菜、果物、肉になる家畜の餌だってみんな農家の方々が苦労されて作っていてくださるから美味しくいただけることを忘れてしまってはいないでしょうか?
今回開催された展示会では『アグロ イノベーション2018』の一画で開催された『鳥獣対策 ジビエ利活用展』でしたが個人的感想ではジビエに関する出展がまだまだ少なく、周りのアグロイノベーションに圧倒されてしまってる感はありましたが、一狩猟者として何が出来るかという疑問を投げかけ、答えを出す結論までには至っていませんが、自分の気持ちの中では意識を高める良い機会になったと思います。
東京でもジビエ肉をより多くのお客様に食べてもらい、都会に住む人々に少しでも田舎で困っている方々の気持ちを知っていただけたらと思います。
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