毎年猟期前の9〜10月頃には必ずゴミ拾いに猟場へ訪れるようにしている。今年も一泊二日で野営してゴミ拾いして帰ろうと思う。
ゴミ拾いと言ってもただゴミを拾いに行くわけではない。林道に倒木などはないか?土砂崩れで危険箇所はないか?ケモノが食べる草や木の実がなる樹木に異常はないか?など広範囲を見て歩いて回る。いわゆる猟期に向けての安全確認と鹿の動向を探るための情報収集だ。今回はそれに加えて新しい道具も持って来ているのでそれらも使って試してみたいと思う。
一日目は午前中ちょっと仕事で出発が遅れたので買い出しは現地ですることにしてとにかく出発することにした。車の中では買い物するものを頭の中で整理しながらゆっくり猟場のある山梨県へと進む。
地元のスーパーへ着いた。まだ夕飯の準備には早い時間だがやたら人が多い。どうやらまだ休みの学生さんたちがBBQの買い出しに来ているようだ。この辺は人気のキャンプ場が多い。繁忙期が過ぎても完全に寒くなるまではどこのキャンプ場も忙しいだろう。
道の駅で薪を買った。今日はもう遅いので仕事はしたくない。さてここからは自分と野生動物だけの世界だ。ジムニーで林務道に入る。すると早々倒木があり、それより先には進入出来なくなっていた。こんなこともあろうと作業道具は持って来ている。牽引フックでジムニーと倒木の片端を結び、引っ張って倒木の撤去に成功した。
やっといつもの野営地に着いた。猟期の冬とは違い、草木の緑が生生と茂りまだ夏山の気配を多く残している。一方では遠くの山々に目を向けてみると部分的に紅葉が始まっている箇所が見られる。猟期もあとわずかだなと思った。
夜のおかずの下ごしらえをしながら新幕を張った。新幕はバンドック ソロティピーだ。今まではポーランド軍のポンチョラヴーをソロキャンプで10年以上使用してきたがコロナ禍色々あった辛い思いを一掃するために新調した。サイズ感、重量ともポーランド軍より一回り大きいが雰囲気は軍物に近いものがある。使い勝手はテントとして作られているので軍幕より数倍良い。いつものことだが使っているうちにこれもカスタマイズされてオリジナルになって行くのであろう。
早速だがテントポールを枝で作った。ポールに使う枝はなるべく生木に近い方が良い。倒れたばかりであろう木を探せれば容易にそのような枝は手に入る。途中の小枝を短く残せばランタンフックにもなる。作ったテントポールはそのままテン場にデポしておけばまた次回使える。ポールだけでも荷物が減るとバックパックもかなりスッキリするはずだ。
『下町ブッシュクラフト』のナイフ編を受講された方にはお馴染みだよね。ラッチノッチにエンドカット。
今年はもう一つやっておかなければならない仕事がある。それが鹿肉の消費である。以前は私が手伝っている都内のキャンプ場のスタッフやお客さんに譲っていて消費できていた鹿肉であったが、コロナ禍でキャンプ場が閉鎖され、スタッフともお客さんともこの一年以上あっていない。
なので今日ももちろんメインは鹿肉である。今日は内腿肉の厚切りステーキ風焼肉だ。タレは山梨の『生濃いめ』
工房のストックも限界があるので猟期までには出来るだけ在庫を減らしたい(消費手伝ってくれる人がいたら大歓迎w)。
焚き火を見ながらボケ〜っとする。遠くではオス鹿が泣いているのが聞こえる。最近は年のせいか酒があまり飲めなくなった。まあこれだけ肉を食べているせいもあるだろうが、昔はよく食べてよく呑んでよく遊んだ。
さて今日も良い朝だ!今日はバリバリ働こうw
ゴミの種類は生活ゴミ、空薬莢、レジャーゴミ、車のエアロパーツやタイヤなどさまざま。ナンバープレートが外され車体番号まで削りとられている車まで落ちている。そういった完全不法投棄なものまで全て私一人では手が負えないので最近問題になっているプラスティックゴミを中心にゴミ袋に集めて回収することにした。
何十年前のだよ!って感じの古い飲み物の空き缶や酒類の瓶などもよく見かけるがこれらは昔この辺りに集落があってゴミ捨て場にでもなっていたのであろうか?
この日は朝5時に起きて6時半からゴミ拾いを始め、昼過ぎになったところで70リットルのゴミ袋が3袋にもなった。いい加減疲れてこれから撤収して家に帰る事を考えたら気が重くなった。
そこで天気予報を見たら今晩は雨に変更になっていた。だがもう一泊して明日帰ることにしよう!
そうと決まれば話は早い。野営地へ戻り温泉へ行く支度をした。鉄砲を持っていないとコレが出来るからゴミ拾いは最高だwww
今回テストして来たものはテント以外にも実は複数ある。それらは『狩猟とキャンプ』の続編で登場させますから今後も記事を楽しみにして下さい!それでは皆さんもナイスブッシュな生活を!!ではでは
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