『狩猟とキャンプ』第三弾!今回はソロキャンプの持ち物についてまとめてみた。ちょっと紛らわしいのは今回ここにあげる持ち物は狩猟時のベースキャンプで使う道具たちで出猟するときには狩猟用のバッグパックがあるのでその点を踏まえて読み進めて欲しい(狩猟用のバッグの中身は次回やることにしようw)。
まずバッグから。バッグはフロストリバーのブッシュクラフトパック50リットル。同社のブッシュクラフトパックには他に30リットルのものがあるが冬装備は30リットルでは収まらない。特にシュラフが巨大なのと寒さ対策用品でパックの半分以上はこれらで埋まってしまう。私はなるべくバッグの中に荷物を収めたい派なので冬場の猟期はほぼこのバッグに決めている。
では中身。
1 シュラフはこの時期はほぼナンガのオーロラライト900。猟期初番は750。とにかく900くらいになるとかなり嵩張る。バッグパックと比べると大きさがよくお分かりだろう。
2 フロストリバー ブッシュクラフトパック50L。紹介済み。
3 マットレス サーマレストZライト コヨーテ。蛇腹のものを選択しているには理由がある。
フロストリバーのブッシュクラフトパックには背中のパッドが全くなくフレームもない。ほんとにただのパック(袋)であるw。なので収納時は蛇腹のサーマレストを写真のようにコの字型にバッグの中に突っ込みその中にシュラフ→シュラフカバー&毛布→その他と詰めていく。これだと荷崩れも起きにくく背中も痛くならない。
4 丸めてあるがシュラフカバーになるヴィヴィと100%ウールの毛布。
↑ヴィヴィは軍モノだが厚手のゴアテックスでかなりタフに出来ていて雨風はほぼ完璧にシャットアウトしてくれる。テントがなくてもこれだけで良いレベル。また、ナンガのオーロラは防水にはなっているけどカバーはやはり使ったほうが良い気がする(シュラフは絶対に濡らしたくはないので、)。で、写真にはないけど毛布もこのヴィヴィと一緒に丸めて収納している。
5 テント ポーランド軍 ポンチョラヴー ラヴーって言うのは北欧でのティピーの呼び方(私は普段からティピーとは言わずラヴーと言っている)。通常ポンチョとして使用するもので肩のところに肩当てがついていると思うが、私は軽量化のため切り取ってしまっている。畳んだ時の大きさもかなり小さくなる。そのほか煙突用の穴などちょこちょこ改造している。よく見かけるファスナー化はしていない。なぜかというと軽量化とコンパクトさを優先させているから。
6 グランドシート SOL ヘビーデューティー エマージェンシーブランケット。よくあるエマージェンシーシートだが少し厚手で繰り返しタフに使えるのでグランドシートとして使っている。
表がオリーブグリーンで裏面には高純度のアルミを蒸着加工されている。グランドシートとして使う時はアルミ面を上にしてこの上にマット類を敷く。
7 焼き網 メーカー不明だがチタン製で軽い。
8 ロープ 100均のポーチにまとめてしまってある。工作からタープの設営その他用途はさまざま。忘れてはならないキャンプ用品No.1。ロープは切って使っているが合計の長さは30メートル以上常時携行している。
9 温度計 COセンサー 予備電池 これらも100均のポーチにまとめて入れて収納している。温度計は室内屋外両方同時に測れる。気温は記録に残しておくと後で役に立つよ。COセンサーは持ってない人はポチりましょう!楽しむことより命を優先させるべき。
10 フライパン フィンランドではムーリッカ。持ち手はあらかじめ作っておいてもいいと思う。金具は使わず竹で楔を作って打ち込んで固定している。
11 クッカー、ケトル クッカーはスノーピーク チタンソロ旧型。ケトルはイーグルプロダクツ キャンプファイヤーケトル0.7ℓ。
クッカー、ケトル類の中には小物を入れておく(着火、火熾し道具は一種類だけではなく必ずバックアップも含めて3種類以上は携帯している)。
12 ランプ UCOキャンドルランタン
UCOは雪丘工房のオイルカートリッジでオイル化している。キャンドルも悪くはないんだけどメンテナンス性と機能性はこちらの方が断然上。雪丘さんに作ってもらって大正解。予備の燃料も忘れずに。
13 ファーストエイドキット&調味料 ファーストエイドキットは最重要持ち物。食材忘れてもこれだけは忘れちゃだめ。
14 作業手袋 ホームセンターで売ってる作業用の革手袋で十分。
15 まな板 裏面を削り取って凹ませてある。軽量化にもなるしお皿の代わりにもなる。
16 刃物類 火バサミはなくてもいいんだけど東京都墨田区生まれの道具ということで一目惚れ。かっこいいっしょw 。ノコギリは2本。シルキーポケットボーイ170とサムライ一撃シリーズ330㎜。
ナイフはフィンランドのプーッコ。カウハバン・プーッコパヤ ポロンソルヴィ/ヴィサ95。斧を持って行くときにはナイフはプーッコ1本に決めている。マウステールタングのプーッコではバトニングは絶対にしない。過去に2本のプーッコを折っている。3本目を折る前に禁止事項にした。なので斧を持って行かない時にはフルタングのナイフを1本持って行くことにしている。あとは食事用のナイフ。オピネルのステンレス8番。いつもクッカーの中にしまってある。斧はグレンスフォッシュブルークス425。
私のソロ用の持ち物の中にはペグやポール、カトラリー類が含まれない。工作なしのブッシュクラフトはありえない。工作は自由だ。出来栄えは自分で評価する。他人じゃない。森の中で自由に工作していると子供の頃の夏休みを思い出すw
17 水筒類 アルコールとソフトドリンク用 水の確保は水場の近くであれば500mlもあれば十分。
18 テーブル SOTO ソロテーブル 昔は使ってなかったがこれ一つあるとやっと文明人になれた気がする。
以上、バッグパックの中身はこれだけ。必要に応じて薪ストーブや焚き火台は手荷物で運搬している。この中にはまだ減らせるものもあるんだけどあまり減らしすぎると楽しめなくなる部分もあるので私の場合はこんなもんである。
昨年は『ソロキャンプ』が流行語大賞にノミネートされるなどこれまでにない爆発的なキャンプ人気集中がアウトドア界に起きている。私が手伝っているキャンプ場でも薪が爆発的に売れて業者の生産も追いついてこれなくなってきているくらいだ。メーカーは儲かって仕方がないのであれやこれもと新商品を出してはくるが、本来アウトドアの道具なんてバッグパック一つに収まるだけのこんなもんで十分楽しめるものではなかったのかなと思う。
どうだろう皆さんのキャンプ道具。ナイフの使い道は料理だけになってませんか?
ロープ?使ってますか?
バックアップとしてのガスやガソリンならいいけどガスボンベ一つ持ってくるの忘れただけで街に買いに戻るようなキャンプをしてませんか?
今回はこれまで。次回は単独忍び猟の狩猟バッグの中身をやるからまたよろしく。ではでは!
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